専門医って医師の資格?3分でわかりやすく解説

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病院・クリニックのホームページ等でよく目にする「認定医」「専門医」「指導医」とは、一体何なのでしょうか

これらは学会認定専門医の中の区分を意味しているのですが、「技術の高い先生なのか」「研究を盛んに行っている先生なのか」言葉だけではよくわからないですよね。

今回は、医療従事者以外にもわかるようにわかりやすく解説していきます。

目次

認定医・専門医・指導医の認定を付与するのは学会

学会認定専門医とは、各学会がそれぞれのルールに基づき、学会の会員に対して付与するものになります。

学会とは、医師を含めた研究者達が集まり、臨床研究の発表や企業の最新医療機器等を医師に知らせるための場です。

年に数回の学術大会や講演会が開催されています。

学会と言っても専門分野別に130以上(日本内科学会、日本小児科学会、日本整形外科学会など)もの分類があります。

そのうち、学会認定専門医の認定制度を設けている学会は約50ほどです。

認定を受けている医師の人数は、学会によってかなり差があります。

認定制度を設け始めたばかりの学会もあるため、今後増えていくものと考えられます。

認定を持つ医師が増えるということは、「さらなる医療の質の向上」に期待することができるのではないでしょうか。

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認定医とは

学会認定専門医の認定を受けるには、認定制度を設けている学会に所属する必要があります。

学会に所属する医師等は、学会の会員または登録医になります。

さらに認定医になるには、学会が定めた様々な条件をクリアする必要があります。

・研修指定病院での勤務期間
・診療の勤務年数
・学術大会・講演会の出席回数
・治療の実績
・研究発表
・筆記・実技試験に合格

上記は認定医になるための条件になり、学会によって条件はそれぞれ異なってきます。

経験や知識が豊富な専門医とは

認定医より、さらに高度な技量・知識・経験を持つ医師が認定されるのが専門医です。

専門医の定義は「自分の専門分野に関する適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される標準的な医療ができる医師」であるとされています。

テレビで特集されるような「スーパードクター」や「名医」と言われるものとは異なります。

指定の研修施設において研修プログラムを指定された期間こなした上で認定されるものです。

診療実績がより重視されていますが、

・各学会が定めた講座単位の取得
・筆記試験・口頭試問・実技審査に合格
・研究業績や経験年数

以上について、決められた要件を満たす必要があります。

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重要な立場に位置する指導医とは

認定医、専門医を指導する立場が指導医になります。

「指導医の質が、専門研修・医療の質を決定する」と言われているほど、重要な立場になってきます。

一般的に専門医であることが、指導医の認定を付与されるための条件の一つになります。

分野によりますが、

・所定の診療の実績・経験年数
・研究業績
・教育・指導力、指導業績
・指導者としての人格

などが求められ、定められた要件を全て満たすことで指導医としての認定を受けることができます。

各分野のプロフェッショナル

認定医、専門医、指導医は、多くの所定の条件を満たして、やっと取れる認定ということがわかりました。

病院・クリニックのホームページなどでこれらのワードを見かけたときには、

・学会に所属している
・経験年数や診療実績が豊富
・日々研究や勉学を重ねている

こんな医師達なのだという認識があるだけでも見方が変わるかと思います。

ちなみに、それぞれの認定は医師の国家資格のように永久資格ではなく、有効期限が存在します。

そのため、認定更新のための実績の積み上げや、最新医療の研究などを行っているプロフェッショナルと言ってもいいのではないでしょうか。

この記事の筆者は総合病院において勤務経験を持つ、看護師「まいさん」による記事です。何かのご参考になれば幸いです。※掲載内容に関しては最善の注意を払っておりますが、必ず自身でご確認ください。詳しくは「利用規約」をご確認ください。
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